VOW WOW 『V』(1987)

東芝EMI: CD; CA32-1551

  1. Don't Tell Me Lies 
  2. Somewhere in the Night
  3. The Girl in Red
  4. Break Out 
  5. Cry No More
  6. Same Town
  7. Born to Die
  8. Waited for a Lifetime 
  9. Don't Leave Me Now 
  10. War Man
  • Kyoji Yamamoto: Guitars
  • Genki Hitomi: Vocals
  • Rei Atsumi: Keyboards
  • Toshihiro Niimi: Drums
  • Niel Murray: Bass Guitars
  • Produced by Kit Woolven (except track 9 Produced by John Wetton)

このアルバムはスタジオアルバムとしては4作目。VOW WOWの作品でぼくが持っているのは3rdから6thまで(とベスト盤『LEGACY』)なのだが、その中では一番好きなアルバム。ファンのあいだでは前作『III』*1の評価が高いようだが、ブリティッシュの薫りはこちらのほうが濃いように思う。なお、今作からニール・マーレイが参加している(正式加入)。
#2, #3, #5, #6と来て、#8でノックアウト! #9では、なんと元キング・クリムゾンのジョンウェットンがプロデュースと作詞(共作)を担当。さらにベースもプレイしているようだ。その曲も含めて、とにかくアルバム全体に統一感があり、聴きごたえのある作品に仕上がっている。
なお、VOW WOWのオリジナルアルバムはすべて廃盤となっているが、BOW WOW時代の曲が含まれた変則的なベスト盤(VOW WOW / ツイン・ベスト)だけは手に入るようだ。また、ヴォーカルの人見元基がVOW WOW加入前に所属していたNOIZ唯一のアルバムが再発されている(NOIZ (紙ジャケット仕様))。VOW WOWの一番の特徴は人見の素晴らしいヴォーカルだと思っているので、ぜひ多くの人に聴いて欲しい。
現在、人見は高校の教師をしているらしいが、たまにライブをやったり、コンピレーションへ参加したりと音楽活動自体は続けているので、何か目に付いたものから触れてみるのもいいと思う。
もちろん、その他のメンバーも実力者ぞろいなので、聴きどころがたくさんあるバンドである。解散しないで活動しつづけていれば… とは、すべてのファンが一度は思うことだろう。

*1:3rdと4thの間にはライブアルバムがある