是巨人ライブレポート(2005年7月5日)

※このエントリは、以前自分のサイトで公開していたものに加筆・修正を加えたものです。


日時: 2005年7月5日 open18:00 start18:30
場所: 岩手県江刺市 江刺蔵町通り 『黒壁ガラス館』 http://www.rnac.ne.jp/~kurofune/kurofune4-1.htm
料金: 前売 3,000円/当日 3,500円
共演: STRANGE BUT TRUE http://www.pon.waiwai-net.ne.jp/~strange/

きっかけ

(※2005年)6月23日に、あるblogでこのライブのことを知りました。 え? “あの”吉田達也さんって岩手県江刺市(現在は奥州市)の出身だったの!? その江刺でライブをやる? もう、ビックリです。

しかし、この時点でライブまで2週間を切ってます。まともなライブ(?)に行くなんて初めてだし。しかも、一緒に行ってくれそうな人がいない……。どうしよう?

ちなみに、これまで吉田さんのプレイを聴いたことはありませんでした。知っていることといえば、高円寺百景などに参加している、そのスジでは有名な凄いドラマーということくらいでしょうか。で、いろいろ調べているうちに、「もしかしたら、今回を逃すともう聴く機会がないかも」という結論に。友人に背中を押されたこともあり、行くことに決めました。この時点でライブ3日前。

とりあえず、チケットが無ければ始まりません。というわけで、チケットを取り扱っている理容やなぎ さんにメールで問い合わせたところ、まだ残っていました。昨年(※2004年)10月に行われたライブでは早々に売り切れてしまったとのことでしたが、今年は少し余裕があったようです。あぶないあぶない。江刺までは微妙に遠いので当日券を買うことにしました。しかし、CDは準備できないので予習なしでライブに臨むことに。無謀だ……。

ライブ当日

早めに仕事を切り上げ、車で走ること約1時間。ライブ会場の黒壁ガラス館に着きました。家を出る時に雨が降り出したのですが、着いた頃にはちょっと強くなっていました。開場時間18時の数分前に着いたのですが、客の中では一番乗り。中ではまだリハーサルをやっていました。サポートアクトのSTRANGE BUT TRUE(以下SBTと略す)だったのかな?

外で待っていると、徐々に人が集まってきます。でもみんな関係者の方(≒身内)のようです(汗) そして開場。さっそく本日のもうひとつの目的、CD購入に走ります。是巨人の最新作『ISOTOPE』(アイソトープ、ライブ盤)とDVDを2タイトル(高円寺百景『Live at STAR PINE'S CAFE』とV.A.『変拍子DE踊ろう!』)を買いました。2枚以上(4千円以上)買った方にはオマケとして、片面にルインズの音源が収録されたEP(コミック付)がついてきました。下記参照。

HIGH on FIRE / RUINS 『split』 7"EP & COMIC BOOK SET (2005)
米 SKiN GRAFT RECORDS #GR75-7 (CO-RELEASE: RELAPSE RECORDS)
magaibutsu価格 \1,000

ルインズの曲は「Gwodhunqa」。「unreleased track from Tzomborgha session」とのことです。でもアナログプレイヤー壊れてるんです……。知り合いのとこ行かないと聴けません! まあ、記念品と思えばいいですよね。個人的にはすごくうれしいプレゼントでした。


CDを買ってから、そういえば、磨崖仏サイト(吉田達也オフィシャルサイト)に誤植があったっけなーと思い、売り子のおねえさんに軽い気持ちでそのことを指摘してみました。すると……。

売り子さん「あ、吉田さーん。ホームページのほうにクレーム入りましたー」
え、クレームって、そんなつもりじゃ…(汗

男性の声 「なになにー?」
……吉田さん? よしださん?? もしかしてこのメガネの男性が吉田達也!? うわー! いきなりご登場ですか!? ……しかしながら、お忙しいご様子ですぐに引っ込んでしまいました。
いきなりの遭遇にびっくりしたのですが、気を取り直し、席のほうへ。最前列にも座れたのですが、腰が痛くて長時間じっと座っていられるか不安だったので、最後列にしました。 ……といっても5列しかなかったのですが。最前列から最後列まで3メートルくらいかな。そして最前列からメンバーの立ち位置までは2メートル足らず。つまり5メートル先で演奏しています…

会場は蔵造りのお店の一角で、そこにイスを運び込んだだけの簡単な作りでした。イスの数も50〜60しかなかったのでは。しかしながら、昨年ここで演奏したときには意外と音が良かったとのこと。今回の終演後にもスタッフの方がそう話していらっしゃいました。

STRANGE BUT TRUE

高橋 学:Guitar,Vocal(江刺市在住)
今村功司:Drums (from 小野瀬雅生ショウ)
大澤逸人:Bass (from 小野瀬雅生ショウ)


ほぼ定刻(18:30)にサポートアクトのSBTが登場。ドラムの今村さんが「お世話になります」と何回も言って笑いをとってます。ギター&ボーカルの高橋さんは地元江刺在住なので、その関係者に向かって言ってるんでしょうか(笑) いつもは無駄話といって、ステージ上でおもしろい話をしているようですが、今回は時間が限られているということで少なめだったようです。それでもやってましたが(笑

さてスタートとなるのですが… 関係者(身内?)が多いせいかぜんぜん盛り上がってません。是巨人もそうでしたが、非常に演りにくい雰囲気(汗) しかしさすがに手馴れてます。ギターとベースのフィードバック、そしてドラムの乱打で雰囲気を作ってから始めました! 持ち時間の1時間で10曲以上演ったのかな? ジャンルはもちろんロックなのですが、曲によってはジャズの雰囲気を感じさせるものがあったりして、なかなか興味深い音でした。

ドラムの今村さんとベースの大澤さんは、ほかのバンド(小野瀬雅生ショウ)でもいっしょに演っているので、コンビネーションや安定感は抜群。ぼくの位置からはベースがよく見え、よく聴こえたので、ずっとベースに注目していました(そもそもベースが大好きというものあるのですが)。大澤さんはレフティなので、鏡写しになって運指が分かりやすかったですねー。それに慣れたせいで、是巨人のナスノさんのときは違和感を感じたり(苦笑) ただ、ぼくの席からはギターとボーカルが聴こえづらかったのがちょっと残念でした。

SBTに興味を持たれた方はオフィシャルサイトにどうぞ(http://www.pon.waiwai-net.ne.jp/~strange/)。アルバムが出ています。それとは別に裏CDがあるそうで、「あれある? あれ。」と言えば売ってくれるらしいです(笑) 終演後には2曲入りのサンプルCD-Rを無料配布していたので、ありがたく貰ってきました(1stアルバムから「わかってくれるさ」と「Promised land」を収録)。

是巨人・第一部

吉田達也: Drums(岩手県江刺市出身)
鬼怒無月: Guitar
ナスノミツル:Bass(岩手県盛岡市出身)


さて19:30あたりでSBTは終演。すぐに撤収、そして是巨人のセッティングが始まります。あとで気が付きましたが、ドラムセットは使い回しだった模様(吉田さんのドラムセットを使用)。で、吉田さんがドラムのセッティングを始めます。叩きながら各ドラムの位置とかを調整するのですが… 同じドラムなのに音が全然違う! まあ、チューニングも違うと思うのですが、1発叩いただけで場の雰囲気が変わりましたよ。凄い…

ギターとベースのセッティングも終わっていざ開演、の前に自己紹介。ちなみにMC担当はギターの鬼怒さん。
 「こんばんは。是巨人です。」(場内拍手)
 「ドラムの吉田達也さんです。」(場内歓声・拍手)
 「ベースのナスノミツルさん。」(拍手)
 「そしてギターの鬼怒無月(きど・なつき)です。」(拍手)

 「えー、吉田達也さんはわれわれの仲間うちでは“たっち”と呼ばれていまして。」(場内笑)
 いきなり始まる、なごみ系のトーク(笑

 「ナスノミツルさんは… “みっち”?」(なぜか疑問形 場内笑)
 「わたくし鬼怒無月は…… “なっち”? ですか?」(やっぱり疑問形 場内大笑)

鬼怒「で… 始めちゃっていいですか?」
吉田「始めましょう!」
鬼怒「では、演りますか。」
吉田「演りましょう!」
みたいなやり取りがあり、1曲目が始まりました。「Arabesque」だったのかな?


#以下、プレイされた曲はだいたい分かりますが、曲順が不明。
#思い出せる範囲で書いていますが、間違いもあると思います。ご了承ください。


1曲目、曲が始まるとすぐにドラムに目を奪われます。凄い… ほとんどフリーフォームで叩いてますねー。同じビートを刻みつづけるということがありません。曲展開も複雑で、サウンドコラージュというか、フレーズまたフレーズ、展開また展開といった感じ。度胆を抜かれているうちに1曲目が終了。


で、2曲目(か3曲目)が始まるときのMC。
鬼怒 「次はー…」
吉田 「ユーノウ」
ナスノ「ユーノウ」
鬼怒 「あれ? ユーノウでしたっけ?」
吉田 「そうだよ」
鬼怒 「そうでしたっけ??」
吉田・ナスノ 「そうだって!」
鬼怒 「わかりました、ユーノウですね。では次の曲、"You Know What You Like"」

みたいなやり取りがありました。こういうやり取りがその後2・3回発生…

あとで分かったのですが、鬼怒さんは譜面(の1枚目のみ?)を用意していて、それを見ながら進行していたようです。どうやら譜面を置く順番が間違っていた模様。まあ、久々のツアーの、しかも初日ということで。


5曲目くらいだった「Jackson」では、
鬼怒 「えー、この曲は吉田達也さんの新たなる挑戦といいますか。プログレジャクソン5の融合…」
吉田 「モータウン!」
鬼怒 「あ、プログレモータウンの融合という……ある意味白人音楽の最高峰といえるプログレと、黒人音楽の最高峰モータウンを融合させるという、吉田さんの新たなる挑戦、でございます……」(場内笑い)

鬼怒さんはこの後も丁寧すぎる敬語を連発し、場内の笑いを誘ってました。

鬼怒さんの名誉のために(?)付け加えると、ライブの前半はギターのチューニングが安定しなくて、1・2曲やるごとにチューニングを直してしてました。雨だったせいもあるのかな? で、チューニングを直しながら、お客さんを待たせないように自分でしゃべるという高等テクニックを駆使していたわけです(笑) しかしながら、やっぱりしゃべりのほうに支障が出るようで、なんとなく笑えるMCになってました。

あとは、途中で小学生くらいの女の子がお母さんに連れられて最前列に座ったのですが、鬼怒さんに何度も、「(楽器の音が)うるさいですよー。だいじょうぶですかー。」 と話しかけられていました(途中から後ろの席に移動しましたが)。後でわかったのですが、そのお母さんはなんと吉田さんの妹さんだったのでした! お子さん(姪ごさん)になんとなくジェラシーを感じるのはぼくだけでしょうか(笑

2009年追記

2008年に行われた「内橋+吉田」ライブにも姪ごさんがいらっしゃってました。開演前には、(ぼくの目の前で)吉田さんと家族の会話を交わされてましたよ(笑)

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で、1時間ほどで第一部が終了。7〜8曲演ったんでしょうか。しばし休憩とのことでしたが、ギターのチューニングに時間を取られたせいか、時間が押してしまって10分も経たないうちに第二部開始。

是巨人・第二部

第二部最初の曲(「Presage」? 曲名失念)では吉田さんはドラムセットではなく、イスに座り、小さな太鼓ひとつで演奏。これがダラブッカなのでしょうか? 太ももにはさんで叩く、中ほどがくびれたやつです。


吉田 「ちょっとアコースティックでやります。時間が遅くなったので、近所から苦情が来るといけないので。」
ここで、鬼怒さんもエレアコに持ち替えて演奏(ナスノさんはずっと同じベースを弾いていました)。この曲でも、やっぱり吉田さんは叩きまくりでした(苦笑) 後で関係者の方にお聞きしたところによると、この太鼓は「指が痛くなる」とのことで、ライブではめったに叩かないとか。地元だけのスペシャルだったようです。

吉田さんは、1曲演った後はドラムセットに戻って次の曲に。
鬼怒 「次は、通称“ベンソン”…… (吉田さんに)正式な曲名は何でしたっけ?」
吉田 「えーーっと……(ナスノさんを見る)」
ナスノ「…………」
鬼怒 「(あきらめて)まあいいや。ではその“ベンソン”を演奏したいと思います…」
どうやら「Out of Head」のことらしいです(笑) この曲にはギターのフレーズに合わせて鬼怒さんがスキャット(?)するところがあるのですが、2回目のスキャットのときにマイクスタンドの中ほどのジョイントがゆるんで、マイクがカックンと落ちました(汗

落ちたマイクに慌てて口を近づけるも全く届かず。そこでギターから手を離してマイクスタンドを直しながら必死にスキャットを続ける鬼怒さん。スキャットのほうを諦める、という選択肢もあったと思うのですが…

そして演奏後に鬼怒さんが一言。
「なんか微妙でしたね(苦笑」
 客も苦笑。
 ちなみに、鬼怒さんはこの曲とこの前の曲だけエレアコで、ほかの曲ではレスポールを弾いてました。


以下、覚えている限りのMC等を順不同で並べてみます。

鬼怒「えー次は… 何でしたっけ?」
吉田「"She Came Burning"!」
鬼怒「え? She…」
吉田「"She Came Burning"。彼女は燃えながらこっちに来ている!」
鬼怒「彼女は燃えてきている…」(場内笑い)
吉田「違う! 彼女は燃えながらこっちのほうに歩いて来ている、っていう…」
鬼怒「彼女は燃えながらこっちに来ている… という意味だそうです。では、その"She Came Burning"をお聴きしていただきたいと思います…」(場内笑い)


(曲名失念)
吉田「えっと… カウントとったほうがいい?」
鬼怒「どっちでもいいですよ」
ナスノ「どっちでもいいです」(始まってみると、ベースは少し遅れて入るのだった)
吉田「じゃあ、カウント取ります。」
(カウント)


鬼怒「(前略) …では、(曲名・失念)です。」("On Reflection"だったかも)
鬼怒さん、弾く体勢で待機。しかし、カウントが始まらない…
気づく吉田さん。
吉田「あれ? いいのか。」
鬼怒「あ、はい。いいですよ。」
吉田「でも、曲名言ったっけ?」
鬼怒「言いましたよ。」
ナスノ「言いました。」
(客も肯定の雰囲気)
吉田「あれ? そうだっけか。分かりました。すいません。」
(カウント)

ほかの曲では、鬼怒さんが弾く体勢を作ってから振り向いて吉田さんにうなずきかけるのが合図になっていましたが、この時はたまたまそれをやらなかったのでした。


鬼怒「次は、"Counterpoint"。我々のあいだでは“シー”(C?)と呼ばれています。」
「Counterpoint」とは音楽用語の「対位法」のこと。簡単にいうと、異なる複数の旋律を同時に奏でることらしいです。たしかに中間部ではギターとベースのフレーズが盛大にずれて、部分部分では全く違うフレーズを弾いていますね。

以上、MC集でした(笑


このように楽しませてくれるのですが、その後すぐにとんでもない演奏が始まるんですよね… そういえば、第一部ではほとんどカウントを取らないで始まっていたような気がします。カウントも取らないで早いパッセージの曲が始まったりするのですよ… 逆に第二部では、カウントを取ることが多かったような気がします。


で、ラスト前は、確か「Poet and Peasant」。しかし鬼怒さんは曲名を「詩人と農夫」と紹介(汗) 吉田さんはスッペ作の同名曲を高校時代に吹奏楽部で演奏したことがあるそうで。インスパイアされて作った曲、ということでいいのかな?

この曲はこのバンドとしては珍しい曲調かも。大陸的というか、ゆったりした感じが。初めての方でも(比較的)聴きやすい曲かもしれません。


そして、ついにラストの曲に。
鬼怒「では、本日最後の曲ということで… 最新アルバムのタイトルトラックですか、表題曲の"Isotope"を演奏して締めくくりたいと思います。」

切迫した雰囲気の早いリフで始まる曲。ギターとベースはほとんど同じフレーズを弾いているようですが、微妙にずれたりそろったりする、非常にこのバンドらしい曲です。中ほどには静かなパートがありますが、基本的にはへヴィでアグレッシブなナンバーです。


この曲で、第二部も終了。6〜7曲やったのかな。拍手に送られながら3人が退場… するのですが、ステージが無いので袖もない(苦笑) 客席の横を通ってスタッフのところまで戻ると、立ち止まってなにやら相談をする3人。短い打ち合わせが終わると、すぐに戻ってきてくれました!

アンコール・そして終演後

アンコールの前に、まず吉田さんから一言、のはずがなぜかCDの宣伝に(汗) 最初に、高円寺百景の新作『ANGHERR SHISSPA』を紹介。「8月20日が正式な発売日ですが、もう出来上がったので江刺の皆さんのために特別に持ってきました。今日買わないと、もう手に入らなくなりますよ!」などとおっしゃっていました。新しいヴォーカリストが加入して、ますますパワーアップしたとのこと。なにやらものすごい自信作のようです。

そして、大文字(だいもんじ)についても力の入った紹介が。ホッピー神山さんと、ナスノさん、吉田さんによるバンドです。「インプロでプログレを演る=“インプログ(レ)”」がテーマだそうで(汗) 訳分かりません。

で、アンコールです。鬼怒さんが体勢を整えてから「いいですか」と吉田さんに確認を取ります。しかし吉田さん、ちょっと考えてから「ちょっと待って」とスネアのチューニングを直しはじめます(笑

最後の最後までなごませてくれますが… 始まったのは、「Betwixt」だったのかな? しびれた頭に突き刺さる演奏でした。


そしてアンコールも終了。控え室に戻る3人です。いやー、凄かった。何か違う世界というか、異次元に踏みこんでしまったという感じです。音楽の聴き方が根本的に変わってしまいますよ。

で、すべて終了したのはたぶん22時近くだったと思います。半数以上のお客さんはすぐに帰られました。そして…… 誰もいなくなったので、残された機材をしばらく見放題でした。いいんでしょうか(汗)


撤収が始まったのでそこから離れると、吉田さんが戻ってきていてミニサイン会&撮影会が行われていました! 吉田さん、大人気です。といっても知人友人の方たちだったようですが(笑) 中には、「同級生のサインをもらうって、どうよ?」という声があったりなかったり(苦笑

ぼくはといえば、吉田さんがあんなに薦めるし、先行販売だしと、高円寺百景の最新盤を追加で購入。そうしていたら近くに吉田さんが! 売り子のおねえさんが、「ぜひ、サインしてもらってください!」とおっしゃるので、是巨人のライブ盤のほうにサインをしていただきました。今日は是巨人のライブでしたからね!


そうこうしているうちに、残っているのはあらかた関係者の方のみとなったので、帰ることにしました。出口にはナスノさんがいらっしゃったので、感謝の気持ちを込めてごあいさつをしたのですが、逆に頭を下げられてしまって恐縮してしまいました(汗) ナスノさん、いい人です。

ちなみに、あとで関係者の方がおっしゃるには、「ナスノさんもそうですが、みなさん真面目で誠実な人たちですよ」とのことでした。

帰り道では、この日買った是巨人のライブ盤を聴いてました。聴いていると、演った曲がだいたい分かりましたよ! かなり印象的だったんですねー。自分でもびっくり。

会場では、ハコが小さいこともありドラムがかなり目立っていたのですが、このライブCDでは3人のコンビネーションがじっくり味わえます。リズムのずれ(ポリリズム)が絶妙ですよ! そして、このCDを聴くとベースの重要性が良く分かりますね。サウンド全体を引き締めています。暴れまくるドラムとギターのあいだを埋めつつ、自分も出て行くという。

そう、是巨人サウンドというと、まずポリリズムがキーワードになるようですが、ハードでアグレッシブな演奏も印象的です。まあこの3人が集まればこれくらいは当たり前なのかもしれませんが……。ナスノさんのファズベースというか歪んだベースサウンドがこのバンドによく合っていますね。

また、この日買ったCD・DVDでルインズ高円寺百景の音を聴いたところでは… 是巨人のほうがとっつきやすいかも?(汗) 吉田達也さんに興味があっても、どれを聴けばいいのか分からないという方には、とりあえず是巨人を薦めておきます。


それでは最後に、演奏したと思われる曲を記しておきます。

ライブアルバム『ISOTOPE』に収録されている曲はほぼ全曲演ったと思います。ただ、「4 Holes in the Sky」はやらなかったかもしれません。そのほかでは、「She Came Burning」と「On Reflection」が曲名を紹介されたので演ったのは間違いありません。あとは、第二部最初の曲が何だったか…「Presage」?

以上より、15〜16曲(以上)は演ったと思われます。初めて聴く曲ばかりなので、メモれませんでした… また江刺でやるときには、詳細なレポートを書けるようがんばります。そして、それが近いうちに現実となることを祈りつつ、このレポートを締めくくりたいと思います。

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直後に行われた郡山と宇都宮公演のセットリスト

eiji の徒然ライブ雑記より。 →http://d.hatena.ne.jp/eiji00/

平安耳かき

理容やなぎ さんで取り扱っている「平安耳かき」。鬼怒無月さんが絶賛されているそうです。「これはミュージシャン必携の品だ!!」とまでおっしゃっていますよ。気になる方はぜひチェックしてみてください!
http://www.pup.waiwai-net.ne.jp/~yanagi/