5月27日 マグマライブ東京初日


いやー、凄かった!
席は後ろの方でしたが、ステージを一望できるのでかえって良かったかも。さらに、ほぼ真ん中の席で、遠めとはいえクリスチャンの真正面! 細かい動きは確認できませんでしたが、クリスチャンの姿はよく見えました。


なお、セットリストは以下の通り。東京公演は2日とも同じ内容だったようです。


1.(仮題:Slag Tanz) ※新曲・約10分?
2. Felicite Thosz(フェリシテ・トス) ※新曲・約25分?
3. Emehnteht-Re(エメンテト・レ) ※完全版・50分超?
 (Stellaによるメンバー紹介)
4. Kobaia ※10分超?
5. Wohst Klaahmeun(ヴォスト・クラームン) ※20分前後?


「ほぼ休憩無しのおよそ130分」とのこと。なお、ラストの「Wohst Klaahmeun」は、前回の来日公演でも演奏されたバラードだそうです。ただ、完成度が格段に上がってるみたい。


以上の情報は、下記Webページを参考にさせていただきました。

MAGMA Japan Tour 2009 傾向と対策
http://www6.wind.ne.jp/tabockly/magmaprejapan2009.htm
※ページ下部「東京公演を終えての修正と補足」より


しかし、CD化されていない曲が5曲中4曲。しかも、「Kobaia」も大幅なアレンジが施されていて、最初と最後を除けば、ほぼ別の曲といった印象。初心者には優しくないライブですが、マグマらしいといえばそうかもね(笑)


ぼくは、上記のWebページで情報を仕入れていたので、セットリストは完全に予想通り。ですから、聴いたことのない曲でも心の準備はできていました。
いずれも新曲の、1曲目・2曲目は曲の切れ目が分からなかったのですが(汗)、途中の長いエレピソロは2曲目の中間部だそうで。「Emehnteht-Re」、ラストの「Wohst Klaahmeun」と合わせると、今のマグマが目指す音楽が見えてくる感じでしたね。


長大な「Emehnteht-Re」も、曲の断片は発表されているので、聴いたことのあるパートがちらほら。盛り上がったり、静かになったりと曲の構成要素がやたらと多いこの曲ですが、なんとかついて行けました。まあ、この曲はストーリー仕立てとのことなので、構成が複雑なのはそのせいでしょうね。後半の葬送を思わせるパートが印象に残っています。


さて、ステージングのほう。最初、新加入の男性ボーカルがステージ中央、やや左寄り(ギター寄り)の位置にいたので、ずっとそこにいるのかと思ったら、途中でステージ右手奥のボーカル隊の位置に戻っていきました。でも、ステラさんもイザベルさんもそうでしたが、見せ場が来ると再びステージ中央に出てきたり。


また、ほかのメンバーも自分のパートがないときにはステージの袖に引っ込むんですよね。上記のエレピソロでは、クリスチャンも含めてエレピ奏者を除く全員がいなくなってしまいました。あと、フィリップは一度出てくるのが遅れて、ストラップを肩にかけると同時に弾き始めたり(笑) まあ、反対側の袖に引っ込んでしまったので、少し遠かったのでした。


ほか、ヴァイブラフォン(ヴィブラフォン)がけっこうおいしいフレーズを弾いていた印象。ステージングも派手で、動きが大きかったのですが、何よりも楽しそうにプレイしていたのが印象的でした。ただ、個人的に期待していたベースは、ちょっとトラブっていたのかな? 思ったより聞こえませんでした。ただ、2日目には改善したとのこと。内容も2日目の方が良かったという声もあったので、行っておけば良かったかなあ……(でも、チケット代だけで8,500円)。


3曲目の「Emehnteht-Re」が終わると、鳴り止まぬ大拍手! その後、ステラさんのメンバー紹介が始まります。その中でジェイムスは日本語を言って笑わせます。第一声は「スミマセン」(笑) そして最後はクリスチャンでしたが、やはり歓声が一番大きいですねえ。


ステラさんのMCもおもしろかった。「ん〜(苦笑) また日本に戻ってきます!」とリップサービスをしたり、最後の「40年前……(笑) クリスチャンが40年前に作った、マグマ最初の曲『Kobaia』」とか。「ステラさんカワイイなあ」と同行した友人に言ったら、「何いってんの! 当たり前だろ!」と怒られてしまいました(笑)


で、その「Kobaia」なのですが……。ドラムがソロっぽく叩き始めるため、ベースがなかなかリズムを取れない(笑) なんとか始まったと思っていると、中間部はもうフリーダム! アレンジされまくって原形を全くとどめていません! 新曲だらけのライブで、唯一の既発曲も原形をとどめていないって、どうなのよ(笑) そして、ラスト付近、ヴォーカルがゆったりと「こ〜ば〜いあ〜〜〜」と3回歌うあたりで、聴き慣れたフレーズに戻ります。あとはフィナーレ、盛り上がりまくり!


ラストは例のバラード。メンバー全員が引き上げたあと、クリスチャンとベース、エレピだけが出てきて曲が始まります。クリスチャンはステージ中央のマイクの前に立ち、ドラムは叩きません。……本当に凄い! まさに魂の歌唱です。身振り手振りを交えながら、激しく歌い上げます。


「Emehnteht-Re」でもクリスチャンのボーカルパートがあったのですが、いい声してますねえ。まあ、全盛期に比べるとやや衰えているという声もあるようですが、それでもかなり強力であることは間違いありません。さすが!


この曲は、途中から徐々にメンバーが加わり、最後に全員が揃って終了します。そして、鳴り止まぬ大歓声! メンバーもやや名残惜しそうですが、それでも(ぼくの感覚からすると)早めに引っ込んでいきました。さすがにここで終演。それにしても凄いエネルギーでした。もう大満足!


もしかしたら今回が、ぼくにとって一生に一度の生マグマ体験かもしれませんね。このような機会を作ってくれた友人達に感謝。また、行けなかった知人も何人かいましたが、その人たちのためにも5回目の来日公演の実現を祈っております。今度はCDを発表してから来てくれるかな(笑)